楽しみな桜の開花と憂鬱な花粉症と
天候が目まぐるしく変わっている。暖かな日が続いたかと思えば、週末には雨模様となり、一気に冷え込んでしまった。
桜の開花予想では、東京のソメイヨシノの開花は3月22日、満開は28日とのことだ。これは平年に比べ、2日から7日ほど早いらしい。公園で桜の枝をじっくり眺めてみたが、まだ気配すら感じられない。あと1週間ちょっとで開花するというのは不思議な気もするが、わくわくしてくる。公園には「宴会は22時まで」という垂れ幕が掲げられ準備が進められていた。
桜の開花は楽しみだが、花粉症がひどくて花見を楽しめるか不安である。今年は例年に比べ症状が軽かったため油断していたら、ここ2、3日で急激に悪化した。くしゃみや鼻水が止まらず、頭もぼんやりとしている。そのせいで、毎晩続けていた自宅トレーニングも休んでいる。これからスギ花粉のピークを迎え、その後ヒノキに変わり、ゴールデンウィーク前頃まで戦いが続く。憂鬱だ。
スポーツの春開幕
MLBのドジャースとカブスが、日本での開幕戦を控え東京ドームで巨人、阪神との強化試合を行った。土曜の夜には、大谷翔平選手が2打席目に右中間へ特大のホームランを放った。大谷選手のホームランを見ることができて嬉しい反面、打たれたのが我が巨人軍のエース・戸郷翔征投手だったので複雑な気持ちだ。今年も戸郷投手の「一発病」が改善されていないのでは、と心配になってしまう。
大相撲では、応援している大の里と高安が共に8日目を終えて1敗をキープしている。大の里はここ2場所ほど取りこぼしが多く、一時の勢いを失っていたが、今場所は優勝経験者としての輝きを取り戻したかのような力強い相撲を見せている。8日目、高安は横綱豊昇龍に対してかち上げから押し倒しで2年半ぶりの金星を挙げた。これで、1敗は大の里、高安、美ノ海の3力士。高安は大関昇進前からずっと応援している力士だ。2017年に念願の大関昇進を果たしたものの、2020年1月場所には陥落してしまった。あれから5年。今年こそ大関に復帰できるよう、好成績を残してほしいと願っている。
変わらぬ叔母の手の温もり
久しぶりに故郷に帰省した。お彼岸にはまだ少し早いが、お墓参りを兼ねて、介護施設に入居している叔母に会いに行った。
叔母は若い頃、伊豆の温泉旅館で仲居をして働いていた。子供の頃、毎年夏休みになると祖母に連れられて叔母を訪ねたものだ。叔母の家から海までは子供の足でも5分ほど。防波堤で毎日のように釣りを楽しんだ。
その後私が大学に入り上京した当時、叔母は横浜で小料理屋を営んでいた。私は、お金がなくなるたびに叔母のもとを訪ね、ご馳走になり、小遣いまでもらったりしていた。
結婚前には、彼女(今の妻)を連れて行き、両親よりも先に叔母に紹介した。叔母は彼女をとても気に入り、「うちの店で働かない?」と誘ってくれたほどだ。
久しぶりに再会した叔母は、一回りも二回りも小さくなってしまい、思うように会話はできなかったが、はっきりと私の名前を呼んでくれた。
面会時間の10分間、ずっとさすっていた叔母の手は、昔と変わらずに温かかった。
3月16日