社長エッセイ

社長の日曜日 vol.67 処暑 2024.08.26 社長エッセイ by 須毛原勲

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 8月22日は処暑。処暑とは、厳しい暑さが峠を越す頃のことで、朝夕には涼しい風が吹き、心地よい虫の声が聞こえてくる時期。確かに、日の出が5時を過ぎ、ひんやりと感じる瞬間もあるが、日中には気温が33度や34度にまで達する。今年はまだまだ暑さが続きそうな気配である。

 最近は少し早起きしている。早めに走り出して、6時半までに近くの公園まで戻ってきて、ラジオ体操に参加している。公園に集まる人々は、誰とはなしに「おはようございます」と挨拶を交わす。参加者は年配の方が多いが、みなラジオ体操に真剣に取り組んでおり、体をしっかりと動かしている。ラジオ体操は、真面目にやると結構疲れるものである。ラジオ体操第2まで終えた後、自然と「ありがとうございました」と声を掛け合い、頭を下げてその場を去っていく。子供の頃、首から提げたスタンプカードに印を押してもらいたくて、毎朝近所のお寺まで通っていた。夏休みの最後には、皆勤賞の景品としてノートをもらった記憶がある。今日の体操が終わったとき、公園の池の端に数人が集まっているのを見かけた。覗いてみると、アメリカザリガニがいた。子供の頃の夏休み、よく近くの田んぼや小川へアメリカザリガニを釣りに行ったことを懐かしく思い出した。

 パリ・オリンピックが終わり、なんとなく寂しい日々を過ごしていたところ、ビッグニュースが飛び込んできた。MLBのドジャースに所属する大谷翔平選手が「40本塁打、40盗塁」を達成した。24日の地元ロサンゼルスで行われたレイズ戦で、4回に今季40盗塁目の二盗を決め、3-3の9回裏にサヨナラ満塁本塁打を放ち、これが今季40本目となった。「40本塁打、40盗塁」はメジャー史上6人目の快挙であり、最速の126試合での達成となった。MLBのシーズンは162試合で、残り30試合もあるため、前人未踏の「45本塁打、45盗塁」の達成が現実味を帯びている。さらに、夢の「50本塁打、50盗塁」さえ射程圏内に入っている。

 先週は、ゴルフ米男子ツアーで年間王者を争うプレーオフ第1戦、フェデックス・セントジュード選手権で松山英樹選手が通算17アンダーで優勝した。これで米ツアー通算10勝目だ。パリ・オリンピックでの銅メダル獲得の記憶も新しいが、彼はすでに新たなステージで活躍している。海外での彼らの活躍には本当に勇気づけられる。

 我が巨人軍もなんとか首位広島の後を追い続けている。ヘルナンデス選手が左手首を骨折したときは、今季はもう厳しいかと思ったが、2軍から昇格した2021年ドラフト1位の浅野翔吾選手が、いきなり満塁本塁打を放った。その後もチャンスでの活躍が目覚ましい。現在、1番センターに丸選手、2番ライトに浅野選手、3番レフトにモンテス選手が入り、ヘルナンデス選手の穴を埋める勢いである。相変わらず、スポーツに一喜一憂する日々が続いている。

 米国大統領選挙において、バイデン大統領が選挙戦から撤退し、カマラ・ハリス氏が正式に民主党の大統領候補に指名された。1ヵ月前は「ほぼトラ」から「確トラ」と言われていた情勢も、現在では拮抗しているようである。ハリス氏は、ジャマイカとインドからの移民の子としてカリフォルニア州で生まれ、検察官としてキャリアを積んだ後、2011年にカリフォルニア州司法長官となった。2017年には上院議員に選出され、2020年の大統領選挙では民主党の副大統領候補に指名され、アメリカ初の女性、黒人、アジア系副大統領に就任した。彼女が当選すれば、史上初の女性大統領となる。

 先日の民主党大会での指名演説をYouTubeで視聴したが、そのスピーチは非常に力強く、印象的であった。また、応援に駆けつけたオバマ元大統領のスピーチも相変わらずの迫力で、思わず見入ってしまった。「Yes, She Can!」というフレーズが連呼され、会場全体が高揚感に包まれていた。あと2ヵ月半、選挙情勢はまだまだ流動的であるが、ますます興味深い展開になってきた。

 日本でも岸田総理が14日に自民党総裁選に出馬しないことを発表した後、多くの候補者が立候補を表明し、こちらも非常に興味深い状況になっている。カマラ・ハリス氏に負けず、上川陽子外相、高市早苗氏、野田聖子氏の3人の女性が立候補の意志を示している。石破茂元幹事長、河野太郎デジタル相、小林鷹之前経済安全保障相、加藤勝信元官房長官、林芳正官房長官、茂木敏充幹事長、小泉進次郎元環境相、斎藤健経済産業相。これだけ多くの人が立候補する自民党総裁選は初めてだ。俄然、面白くなってきた。言わずもがな、自民党総裁は即、日本の首相である。日本の存在感を世界で示せるようなリーダーが自民党総裁として選ばれることを心から望む。

閑話休題。

 7月に新紙幣が発行されたが、最近ようやくそれを目にする機会があった。とはいえ、まだ5000円札の津田梅子さんにはお目にかかっていない。新紙幣には10,000円の渋沢栄一氏、5000円の津田梅子氏、そして1000円の北里柴三郎氏が描かれているが、YouTubeにアップされている清水ミチコさんによる新紙幣の人物たちの妄想ものまねが洒落が効いていて面白い。まだご覧になっていない方は、ぜひ気分転換に一度どうぞ。

 https://www.youtube.com/watch?v=1pWCE3g1dHk

8月25日

by 須毛原勲

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