先週の木曜日、朝のランニング中に冷たい粒が頬に当たった。霰(あられ)だった。
その日は東京で初雪が観測された。空を見上げると、つい先日まで紅葉が美しかった木々はすっかり葉を落としていた。21日は冬至。「冬至、冬中、冬始め」という言葉があるそうで、冬至は暦の上では冬の真ん中だが、本格的な冬の寒さや厳しさは冬至のころから始まる、という意味。この日を境に、日は少しずつ長くなるのだが、寒さは厳しくなる。インフルエンザの流行もあり、体調管理には気をつけたい。
故安倍晋三首相の妻である昭恵氏が、トランプ次期大統領とフロリダ州南部の私邸「マール・ア・ラーゴ」で面会した。トランプ氏の妻メラニア夫人との良好な関係が背景にあり、招待を受けたという。一方で、石破茂首相がまだトランプ氏に会えていない状況を揶揄する報道も見受けられる。
昭恵氏の訪問については否定的な報道も一部にある。日本政府は「私人としての訪問であり、政府は関与していない」と発表しているが、その真相は明らかではない。しかし、いかなる形であれ、次期大統領との関係構築が日本にとって有益であることは間違いない。昭恵氏がこのタイミングで訪問を決断した動機は不明であるものの、日本にプラスの影響をもたらす可能性が高いと考えられる。
また、ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長も「マール・ア・ラーゴ」を訪問し、米国に1,000億ドル(約15兆円)を投資する方針を発表した。孫氏の決断力と行動力には敬服するばかりである。このタイミングでトランプ氏に会えること自体も驚くべきことであり、さらに「お土産」をしっかり準備している点も見事である。逆に、「お土産」を用意したから会えるのわけだが。孫氏の訪問が、日本にとっても利益をもたらすことを期待する。
こうした流れを受け、トランプ氏は大統領就任前に石破茂首相との面談に意欲を示し、「日本は重要だ」と述べていると報じられている。
ゆず湯に浸かりながら、2024年を振り返った。2024年は本当にあっという間に過ぎていったように感じる。
仕事面では、春先から新しい事業を立ち上げ、事業領域を大きく広げた充実した一年だった。その事業もトライアル期間を終え、来年からは本格的な事業拡大のフェーズへと移行しつつある。
一方で、プライベートでは反省の多い一年だった。
春先、体調がすこぶる良かったこともあり、毎朝ランニングを続けながら、近所に新しくできた自転車ジムにも通い始めた。月間300キロを走り、自転車でも月間150キロを達成。さらに週末にはボクシングジムにも通うという、アクティブな生活を送っていた。しかし無理がたたり、腰痛を発症してしまった。その後は起きるのもつらい状況となり、ランニングはウォーキングに切り替え、自転車もやめ、ボクシングジムも休会することになった。腰痛は長引き、ようやくそれなりに走れるようになったのはこの1ヵ月ほどである。
さらに、今年はインプットが不足していたと感じる一年でもあった。
仕事の忙しさもあって、本をあまり読めなかった。前半は映画館で映画を観る機会もあったが、後半は全く行かれなかった。「地面師たち」など配信の話題作も観ることができていない状況である。
2025年はどうするか。
仕事面では、本格的な事業拡大フェーズに入ったプロジェクトを何としても成功させることが第一の目標である。同時に、新しい事業にも挑戦したいと考えており、現在準備中だ。
プライベートでは、ランニングを継続しつつ、距離を増やすよりも無理のない継続を心がけたい。本も積読状態のものからまず片付けていきたい。映画も、できれば月に何回かは映画館で楽しみたいと考えている。
来る年は健康を第一に考え、心身ともに健やかな状態を保ちながら、全力で仕事に取り組んでいきたい。プライベートも仕事もさらに充実させ、ワクワクする一年にしていきたいと思う。
皆様どうぞよいお年をお迎えください。
12月22日
※「社長の日曜日」次回は1月13日掲載となります。