2月2日、今日は「節分」
今日2月2日は「節分」。そして明日、2月3日は「立春」。暦の上では春の始まりだが、今日の東京は雪の予報が出ていた。幸い降雪には至らなかったようだが、今週は今季一番の大寒波の襲来が見込まれている。
ちょうど中国は春節の休暇中。その影響もあり、日本各地で多くの中国人観光客を見かける。
「AIのスプートニク・モーメント」――米国の著名投資家がXに投稿した。
先週、中国の生成AI「DeepSeek」の話題がメディアを席巻した。同社の最新モデル「R1」は、OpenAIのChatGPT o1と同等かそれ以上の性能を持ちながら、開発コストやエネルギー消費を大幅に抑えている点で注目されている。(※因みに、ChatGPT o3-miniとo3-mini-highの2つの新しいモデルが2月2日にリリースされた。)
DeepSeekは、オープンソースで提供されている点が特徴であり、企業や開発者が自由に利用・改変できる。また、NVIDIAのH800チップを活用し、推論プロセスの最適化を実現。低コストかつ高効率なAI運用が可能となっている。
DeepSeekは浙江大学出身者らが設立したヘッジファンド「High-Flyer Capital Management(高翔資本管理)」を母体として生まれた。量的取引で培ったAI活用のノウハウを基に、2023年に大規模言語モデル「DeepSeek-V2」を発表。Mixture-of-Experts(MoE)アーキテクチャを採用し、GPT-4に匹敵する性能を持ちながら、低価格のサービス提供で中国AI市場における価格競争を加速させた。
創業者の梁文锋(1985年生まれ)は浙江大学で電子情報工学を学び、2015年に幻方量化を設立。AIを活用した量的投資を推進した後、2023年にDeepSeekを立ち上げ、汎用人工知能(AGI)分野に進出した。最新の「DeepSeek-R1」は、訓練コストが約557.6万ドルと、OpenAIのChatGPT-4o(約7800万~1億ドル)と比べて大幅に低い。特に数学やコード生成に強みを持ち、コストパフォーマンスの面で大きな優位性を持つ。
米国の輸出規制により、中国は半導体調達の制約を受けているが、人材と技術革新の自由度を活かし、独自のAI開発を進めている。DeepSeekの研究者は主に中国の一流大学出身であり、米国留学経験者を意図的に排除する傾向があるという。社員数はわずか140人ほど。
政治的にセンシティブな領域には制約があるものの、技術面ではChatGPT o1を超えるとの評価もあり、今後どれだけ広がるのか注目される。
中国では、DeepSeekのほかにも、アリババの「Qwen」、バイドゥの「Ernie Bot」、バイトダンスの「Doubao」などが開発競争を繰り広げている。これらのモデルは自然言語処理やコード生成に優れ、コストパフォーマンスの高さが強みである。
訪日外客数 2024年は36,869,900人で過去最多を記録
先月15日、日本政府観光局(JNTO)は2024年12月の訪日外客数の実績を発表した。
12月の訪日外客数は 3,489,800人 で、前年同月比27.6%増、2019年同月比38.1%増。過去最高を記録した2024年10月を上回り、単月として史上最多となった。統計開始以来、初めて340万人を超えた。
また、2024年の年間訪日外客数は36,869,900人 となり、前年比47.1%増、2019年比15.6%増。2019年の過去最高記録31,882,049人を約500万人上回った。
東アジアのみならず、東南アジア、欧米、豪州、中東からの訪問者の増加が、この年間記録更新の要因となった。
国別の訪日外客数(2024年)
- 韓国:約882万人(前年比26.7%増、2019年比57.9%増)
- 中国:約698万人(前年比187.9%増、2019年比27.2%減)
中国からの訪日客数は急速に回復しているものの、まだ2019年の水準には届かない。
しかし、中国人へのビザ緩和も追い風となり、今後さらに増加が予想される。
- 台湾:約604万人(前年比43.8%増、2019年比23.6%増)
- 米国:約272万人(前年比33.2%増、2019年比58.1%増)
- 香港:約268万人(前年比26.9%増、2019年比17.1%増)
香港の人口(754万人)を考えると、35%の人が訪日した計算になる。
もちろん、リピーターが多いため単純計算はできないが、香港における日本の人気の高さがうかがえる。
- タイ:約115万人(前年比15.4%増、2019年比12.9%減)
- オーストラリア:約92万人
- フィリピン:約82万人
- シンガポール:約69万人
- ベトナム:約62万人
欧州からの訪日外客数
- 英国:44万人
- フランス:39万人
- ドイツ:33万人
- イタリア:23万人
- スペイン:18万人
米国からの訪日急増の理由
米国からの訪日外客数が急速に伸びている最大の要因は円安だろう。しかし、それだけではなく、大谷翔平選手をはじめとする日本人の活躍や、日本酒やラーメンなど日本食、漫画やゲームなどのコンテンツ産業の人気などが、日本訪問への後押しをしていると思われる。
2025年、世界が注目する日本!NYタイムズが選ぶ「行くべき都市」に富山&大阪
円安に加え、地方と海外を結ぶ直行便の増加、そして日本の魅力がSNSや様々なメディアを通じて世界的に拡散されていることも、訪日客数増加の要因となっている。
2025年1月7日、米国のニューヨーク・タイムズ(The New York Times)が「2025年に行くべき52カ所」を発表し、日本から富山市と大阪市が選出された。このニュースは世界中を駆け巡り、注目を集めている。
先日、その富山市を訪れる機会があった。そこで味わった寒ブリの寿司は、人生で最高の寒ブリ。氷見の寒ブリはテレビなどでもこの時期頻繁に取り上げられており、「そうは言っても東京の一流の寿司屋で出している寒ブリは遜色がないのでは?」と思っていたが、大きな認識違いだった。
「寒ブリは富山に限る」
2月2日