社長の日曜日

社長の日曜日 vol.90 桜 2025.03.31 社長の日曜日 by 須毛原勲

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春が来た

 3月24日、東京に桜の開花が宣言され、この週末には満開を迎えた。

 先々週、体調を崩して病院を訪れた際、東京には雪が舞っていた。あれから10日あまり、気候は目まぐるしく変化し、気づけば桜は満開となっていた。

 今朝、ジョギングコース沿いの桜の様子を確かめようと、遠方の公園まで足を延ばしてみた。前回訪れた際には、固い蕾だった大きな桜の木も、今日は見事に花を咲かせていた。足元に目をやると、公園の芝生もいつの間にか緑へと衣替えしていた。

 まだ午前9時前であったが、すでに多くの人々が青いビニールシートを広げ、集まり始めていた。クーラーボックスに飲み物を詰め、これから花見が始まるのだという高揚感に満ちた空気が漂っていた。

 一言にソメイヨシノと言っても、その表情は一本ずつ違った趣をもっている。多くの木々を巡り、その違いを楽しんだ。

 ようやく、春が来た――そんな実感が胸に広がった朝だった。

今こそ海外進出の一歩を踏み出す時

 トランプ政権が発足してから2ヵ月。世界は再びトランプ大統領の通商政策に翻弄されている。

 カナダ、メキシコ、中国に対する追加関税が実施され、日本の基幹産業である自動車には、輸入関税25%が4月から発動されるに至った。

 世界情勢が目まぐるしく変化する中、海外進出に慎重な姿勢を見せる企業も少なくない。

 しかし、日本における少子高齢化という構造的な課題が解消されない現実を踏まえれば、企業の持続的成長や事業拡大のために、海外市場への展開を選択肢から外すべきではない。

 当社、株式会社SUGENA(スゲナ)を起業して間もなく5年を迎える。

 創業以来、当社は「日本企業の海外進出支援」を柱の一つとして、多くの企業と関わってきた。また、政府機関が実施する海外進出支援プログラムにおいても、パートナー企業として数多くの案件に携わってきた。

 様々な企業の経営者のみなさんの挑戦する姿勢に触れる中で、業界や商品を問わず共通する課題が存在することを実感している。

 私自身、1985年から2019年までの34年間、東芝にてグローバルビジネスに従事し、そのうち20年間は米国・シンガポール・上海・北京にて駐在員として勤務した。13年間は現地法人の社長としての任にもあたり、30か国以上にわたるビジネス経験を通じて、多様な文化圏における人々との関わりの中で、国際ビジネスの本質を学ぶことができたと考えている。

 こうした経験を踏まえ、東芝時代に培ったグローバル事業のノウハウと、独立後に蓄積した実績とを融合させ、海外展開を目指す企業にとっての羅針盤となるような情報を発信したいと考えるに至った。

 このたび、noteにて情報発信を開始した。https://note.com/sugena_2025

 noteは2014年にリリースされた日本発のコンテンツ発信プラットフォームであり、月間読者数は約7,000万人を誇る。個人の発信のみならず、企業や専門家によるビジネス系の情報発信も多く、ブランディングやマーケティングの場としても広く活用されている。この媒体を通じて、より多くの読者に私の経験や知見を届けたいと考えている。

 「海外進出を目指す」と言っても、何から始めればよいのか、何を準備すればよいのか、わからないのが自然な姿である。

 政府機関や商工会議所、金融機関、あるいは会計事務所系のコンサルティング会社など、さまざまな支援機関が存在するが、多くは「一定の知識や準備がある企業」を前提にサービスを提供している。「市場調査をしますか?」「現地パートナー候補の調査を行いますか?」といった問いかけは、そもそも何を依頼すればよいのかさえ分からない企業にとっては、適切な支援とは言い難い。

 結果、時間と労力を浪費し、「海外進出の迷える子羊たち」が生まれてしまうという現実がある。

 私のnoteでは、そうした日本企業の方々に向けて、支援機関に頼る前に「海外進出とは何か」をより具体的に考えるためのヒントを提供している。

 題して、「初めての海外進出 成功への鍵」。

 以下のようなトピックを通じて、実例を交えながら実用的な視点を紹介していく予定である。

1.海外進出 はじめの一歩①:なぜ海外進出を目指すのか

2.海外進出 はじめの一歩②:最初に考えるべきことは何か

3.海外進出 はじめの一歩③:人材の問題について

4.海外進出 はじめの一歩④:海外の人とのコミュニケーション

5.海外進出 はじめの一歩⑤:支援の受け方・選び方

 私のnoteでの発信が、皆様にとって海外展開を考える一助となり、前向きな一歩を踏み出す契機となれば幸いである。https://note.com/sugena_2025

3月30日

by 須毛原勲

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