節目の5年、そして80年の夏に重なる出来事を、今週も綴っていきたい。
5年の感謝、そして、未来への誓い
既に当ホームページのトピックスでもご案内した通り、株式会社SUGENAは8月7日、設立5周年を迎え、6年目の歩みを始めた。
この節目を迎えることができたのは、創業以来、当社を信じ、共に歩んでくださったお客様、パートナー企業、そして多くの関係各位の温かなご支援の賜である。ここに心より感謝申し上げたい。
同時に、この5年間、会社の屋台骨を支えてくれた社員・スタッフ一人ひとりに、深い敬意と感謝を表したい。困難な局面でも決して歩みを止めず、それぞれの持ち場で力を尽くしてくれたことが、SUGENAの成長を可能にした。
この5年間、私たちは「日本と海外の懸け橋」を使命に掲げ、
- 日本の中小企業の海外進出支援
- 日本企業のオープンイノベーション推進に向けた、海外企業との協業や出資支援
- 海外企業の日本市場進出に対するコンサルティングから実行までの伴走
- その他、多岐にわたる国際プロジェクトの創出
に取り組んできた。
その中で、再生可能エネルギー、半導体、EV、AI、ロボティクス、物流、介護、医療・創薬、代替タンパク質、EV向け充電インフラ、5G、3Dプリンター、EdTechなど、多様な業界に関わり、着実に実績を積み重ねてきた。
第2の創業期――“実業”への挑戦
6年目のスタートにあたり、SUGENAは「第2の創業」を宣言する。コンサルティングの枠を超え、実業分野への1歩を踏み出す決意である。
その第1弾として、中国大手翻訳会社であるLan-Bridge社と提携し、多言語対応の翻訳ソリューション事業を開始する(※新事業のホームページは後日公開予定)。さらに、日本企業の海外展開に不可欠な支援を、自らの手と足と頭を使い、現場で共に汗を流しながら提供していく。言葉や知識だけでなく、行動を伴う支援こそが、私たちの新たな覚悟である。
少子高齢化という構造的課題を抱える日本において、今こそ視野を世界に広げるべき時である。SUGENAは挑戦のDNAを胸に、より高い付加価値を創出し続けていく。
80年の夏、静かな誓いと揺らぐ世界
猛暑の日々が続く。朝の散歩をする年配の姿も、犬を連れた人の姿も、このところ少なくなったように思う。
一方で、ラジオ体操の参加者は、夏休みのせいか心なしか増えている。せめて体操だけでも体を動かし、互いに挨拶を交わして一日が始まる。
日曜日は朝から雨模様。少し遅めに家を出てラジオ体操に参加し、そのまま走り出した。雨はすでにちらついていたが、行けるところまでと足を進めているうちに本降りとなった。気温は26度まで下がり、涼しさが心地よく、つい走り続けてしまったが、やがて大雨となった。
今年は、日本が第二次世界大戦に敗れてから八十年の節目である。
1945年8月6日、広島に原子爆弾が投下され、3日後の9日には長崎にも原爆が落とされた。
石破茂首相は、それぞれの式典に出席し、追悼と平和への誓いを述べた。
広島平和記念式典では、歌人・正田篠枝の歌――
「太き骨は先生ならむ そのそばに 小さきあたまの骨 あつまれり」
を引き、「万感の思いを持ってかみしめ、追悼の辞といたします」と語った。
3日後の長崎平和祈念式典では、被爆した故・永井隆博士の言葉――
「ねがわくば、この浦上をして世界最後の原子野たらしめたまえ」
を紹介し、「核戦争のない世界」、そして「核兵器のない世界」の実現に向けて力を尽くすと誓った。
理想は力強く響く。しかし現実には、日本は国際的な核軍縮・不拡散体制の要である核拡散防止条約(NPT)に未加盟という矛盾を抱えたままである。
その一方で、ロシアのウクライナ侵攻は終わりが見えず、トランプ米大統領は核使用を示唆し、米国は核搭載潜水艦を特定海域に配備している。
そして、その米国とロシアは、終戦記念日にあたる15日、米国アラスカ州で会談するという。長引くロシアのウクライナ侵攻が、何らかの形で停戦へ向かうのか、その動向が注目される。
80年という時の隔たりは、平和の誓いと現実の脅威の間に横たわる深い溝を、改めて浮かび上がらせている。
小さな体でつかんだ世界の頂
スポーツ界では、女子ゴルフのメジャー最終戦、AIG全英女子オープンで山下美夢有選手が通算11アンダー・277でメジャー初制覇を成し遂げた。日本勢としては2019年の渋野日向子選手以来、6年ぶりの快挙である。
舞台となったロイヤル・ポースコースGCは総距離6,748ヤード。山下選手は2001年生まれの24歳、身長150センチ、ドライバーの平均飛距離は232ヤードで日本女子プロの中でも59位に位置する。飛距離では決して上位ではない彼女が、世界の頂点に立ったのである。
心からの敬意と祝福を送りたい。ゴルフクラブを握りたくなってきた。
背番号3に託す反撃の誓い
さて、久しぶりに我がジャイアンツの話題である。
気がつけば首位阪神と11.5ゲーム差。5月、主砲岡本和真選手が阪神の中野選手と1塁ベース上で交錯し負傷して以来、3か月間オーダーは目まぐるしく変わり、打てず、点も取れない試合が続いた。その間に、じりじりと首位との差を広げられてしまった。
現在、真夏の9連戦の最中であるが、土曜日までの5連戦は4勝1敗と大きく勝ち越した。この8月、東京ドームのチケットは1枚も取れず、もっぱらテレビ観戦である。阪神と大差をつけられた状況でなお球場に足を運び、声をからして応援を続けるジャイアンツファンには、心から敬意を表したい。
岡本和真選手も2軍で実戦復帰を果たした。8月15日、東京ドームでの首位阪神との3連戦には、4番サードで復帰するとみている。そして翌16日、長嶋茂雄終身名誉監督の追悼試合では、全員が背番号3をつける予定である。岡本選手も3番を背負い、4番サードとしてグラウンドに立つだろう。
この3連戦を全勝すれば、阪神の背中の影くらいは見えるかもしれない。
「ビーバ ジャイアンツ!」――棚にしまった「岡本様 神様 仏様」のオレンジと黒のタオルを、ダイヤモンドをゆっくり1周する岡本和真選手を見ながら振り回したいものである。
ブレスト相手としての深化
ChatGPT5が発表された。日常的に翻訳や文章校正などに活用しているが、気がつくとパソコン版がいつの間にかChatGPT5に切り替わっていた。
すでにYouTubeなどでは、多くの人がこれまでのChatGPT4.0やo3との違いを解説している。ここでは、実際に使ってみて感じた変化を簡潔に記す。
1.モデルの統合
画面構成が変わり、これまで複数存在していたモデルが「ChatGPT5」「ChatGPT5 Thinking」「ChatGPT5 Pro」の3つに整理された。選択に迷うことが減った。
2.反応スピードの向上
多くのケースで単純な質問に対する応答速度が格段に向上した。まさに“秒で返る”感覚である。ただし、複雑な処理や利用者が集中する時間帯には、従来同様の待ち時間が発生する場合もあるらしい。
3.ハルシネーションの減少
これまでは明らかな誤りが散見され、翻訳や文章校正といった単純作業はともかく、複雑な調査や分析には使いづらい面があった。今回の改善で、事実誤認が大幅に減ったとされ、実用性の向上が期待できる。ただし、完全にゼロになったわけではなく、重要な判断には依然として検証が必要である。
4.忖度的な賛同の減少
以前はブレインストーミング中に、こちらの意図を汲み取って過剰に賛同する傾向があった。それは一見心地よいが、健全な議論の妨げにもなり得る。今回、その傾向が抑えられたのは、私にとって大きな改善点である。
まだ使い始めたばかりだが、今後も幅広い場面で試していきたい。
さて、今年の夏は、複数のプロジェクトが重なり、夏休みをゆっくり取る余裕はまったくない。それでも、話題の映画『国宝』だけは、何とか時間を見つけて観に行きたいと思っている。
皆様もどうか健やかに、良い夏休みをお過ごしください。
8月10日