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日本と中国の学校文化の違い 2021.08.10 その他 by 大森ヨシミ

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  私が以前住んでいた所は小学校の隣でした。今住んでいる場所の隣にも三つの高校があります。だから毎日、日本の学生たちの姿を見られます。毎日の観察を通じて、日本の学校生活と中国との違うところ、日本っぽい特徴を発見しました。

 小学校の違うところについて、キーワードは「ランドセル」、「自転車」、と「菜園」。

 中国の小学生には指定の背負い鞄がありません。色、材質、スタイリングが規定されていないため、学生たちが自由に好きな色、好きなキャラクターの鞄を選べます。日本の場合は、色は選べるがみんなが同じ「ランドセル」という形とサイズが統一された鞄を買わなければならない。全国の小学生の鞄が統一されているのは世界中にも滅多にないことから、小学生がランドセルを背負うということは日本文化の一部と言えると思います。

 そして、放課後、主婦たちが自転車で自分の子供を迎えに行く様子もよく見かけます。特別なところは、前と後ろ両方に子供用の座席がある自転車の割合が非常に高いこと。中国の場合は、「一人っ子政策」が原因か、このような自転車を見たことがありませんでした。日本では少子化の問題がとても深刻だとよく言われていますが、多くの家庭では一人以上の子供がほしいと思っているのだろうと、自転車に対する観察を通じて私は推測しました。調べてみたら、平成27年度の一人っ子家庭は4割、2子家庭は4.5割、3子以上は1.5割だそうですが、一人っ子世帯は確かに年々増えています。

 もう一つ日本っぽいところは学校にある菜園。以前小学校の近くを通った時、先生の指導のもとに、菜園で植物を植える子供たちの姿を見たことがありました。中国の学校では、このような成績と関係ない活動が欠けています。私は、中国の学校においても、このような「生活」カリキュラムを導入すべきと思います。教科書に書いたものだけでなく、現実世界のルール、常識を勉強する必要もあるのではないでしょうか。

 そして、「部活」について。日本の部活は中国で学生生活を過ごした私の目から見ると非常に種類も豊富で学生たちが自分の興味に合わせて参加することができるようになっていると思います。日本のアニメやドラマには、部活に関わるプロットがよく出て来ます。「日本の高校と言えば部活」というイメージが、日本のアニメやドラマが好きな外国人にとってはとても強いと思います。そして、部活があるため、日本の下校時間は中国より早い。日本の学生たちが部活をしている時、中国の学生たちは教室でテストを受けたり、自習したりしています。中国でも部活がある学校はもちろんありますが、その割合は相当低いのです。

 私は大学卒業までずっと中国にいたので、学生時代の記憶はほぼ勉強とテストだけですが、それはそれでとても充実した時間でした。国ごと学校教育のスタイルが違って、それぞれ違った学生生活に憧れを持つのも普通のことだと思います。

 それと同時に、日本の学生だろうが中国の学生だろうが、自分が過ごした学生時代が唯一無二な宝物であることには変わりないと思います。

by 大森ヨシミ

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