日本に来た時に感じた、中国と日本の違い

日本に来た時に感じた、中国と日本の違い 2021.07.12 スタッフエッセイ by 大森ヨシミ

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 私は中国で生まれ育ちました。母親が中国人、父親が日本人なので、私は日本国籍を持っています。2019年に北京大学を卒業した後来日し、今は東京大学経済学研究科の修士課程1年生です。

 留学する前も、何度も帰省で日本に戻ることはありました。しかし当時の私にとって、日本は1つの旅行先に過ぎなくて、記憶に残った印象は、「自動販売機が多い」、「買い物は便利」、「食べ物は美味しい」、「店員さんが優しい」など、表面的なものでした。

 日本で生活し始めてから、この国に対する認識がより一層深くなってきました。

 人が新しい環境で感じる違和感あるいは新鮮な感覚は、その人が無意識にそれまでの環境と比べた結果だと思います。なので、私の場合も、私の知り合いの中国留学生の場合も、日本を認識する時には無意識に自分の故郷を座標軸としています。

 と言っても、同じ中国から来た人だとしても、それぞれ違うバックグラウンドを持っていて、みんな同一の座標軸を持っているわけでもないし、日本に対する認識が同じわけでもありません。例えば、地下鉄が無い町から来た人は東京の公共交通の便利さに感心するとか、農産物が豊富な町から来た人は東京の野菜の種類の少なさに慣れられないとか・・・。ここからは、あくまで私の目から見た中国と日本の違いです。

 1つ目は中国と日本の飲食習慣の違い。中国人はお湯を飲むのが好きで、日本人は氷水が好き。中国人にとって、餃子は主食で、日本人にとってはご飯のおかず。中国には朝食専門店が色々あって日本にはあまり無い。飲食は慣れるものですが、ただ、最初は不思議に感じました。

 2つ目は日本のデジタル化の遅れ。現金主義の社会、まだファクシミリを使って紙でプリントアウトすること、政府のアプリでさえ不具合が発生したこと等々。スマホだけで何でもできる中国と比べると、とても違和感があります。新しい技術の応用は生産効率の向上に繋がるはず。デジタル庁の設置に伴い、日本のデジタル化が推進され、もっと住みやすい環境になるのを心から期待しています。

 3つ目は私が感じた日本と中国の最も顕著な違い、それは物価の高さと人件費の高さです。日本の物価は何十年も変化していないと言われるけれど、中国と比較すると随分高いと思います。例えば、中国上海では30元(約500円)で外食ができる。日本では少なくとも800円はかかります。一方、上海のアルバイトの賃金は私の2018年頃の経験では、時給20元(約340円)くらいでした。これに対して、東京の最低賃金は2021年の今、1013円。勉強のため、夢を実現するために、日本に来た中国留学生の経済的負担、彼らの夢を支えている親の負担、それらは想像に難くないと思います。

 ここまで、中国と日本の違いについて述べてきましたが、今、私が思うことは、日本だろうが中国だろうが、それぞれの特性があるのは当然だということ。グローバル化の今、人の国家間の移動がほぼ自由になり、自分によりふさわしい社会に住む権利も私たちにはあるはずです。

 コロナが収束した後、世界を足で、目で、耳で認識しょう。自分が住みたい国を見つけよう。私は今、そう思っています。

by 大森ヨシミ

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