18日、関東甲信地方と東海地方が梅雨明けした。梅雨明けと同時に猛暑がやってきて、東京都心では最高気温が35℃を超えた。
朝の5時半から走り始めた時は、昨夜の突然の大雨により路面がまだ濡れており、風も多少ひんやりしていた。しかし、帰宅時には背中に刺すような日差しを感じた。それは、劉慈欣の「三体」の中のVRゲームの中に登場する乱紀から突然現れる巨大な太陽が放つ熱波のようで、体から水分が絞り出されるような暑さであった。このまま、VRゲームの世界の従者のように体中の水分が抜けてぐにゃぐにゃになり皮だけになってしまいそうな感じがした。(「三体」を読んだ人にしか理解出来ない喩えかと思いますが、興味のある方はぜひご一読ください。)
そんな暑さの中でも、それに負けないような鮮やかな緋色のオニユリがジョギングコース沿いに沢山咲いている。朝の散歩中の老夫婦がスマホでオニユリを画像検索して「オニユリだよ、ほら。」とおじいさんがおばあさんに教えていた。
女子ゴルフの古江彩佳選手が、メジャー大会であるエビアン選手権で優勝した。通算19アンダー、265でのメジャー初優勝である。パリオリンピックの選考に漏れた雪辱を、同じフランスのエビアンで開催されたこの大会で果たしたものである。古江選手は2000年生まれの24歳で、身長153センチと小柄ながら、彼女が憧れる宮里藍選手(155センチ)に通じるものがあるとされる。女子ゴルフのパリ五輪代表には、山下美夢有選手(2001年生まれ、22歳)と笹生優花選手が選ばれている。笹生選手は23歳で、先日の全米女子オープンゴルフ選手権で優勝した。他にも渋野日向子選手や畑岡奈紗選手など、世界の舞台で活躍している選手も多く、試合を見ていると、5年間封印しているゴルフへの情熱が再びむくむくと湧いてくる。
MLBでは、オールスター戦が16日、テキサス・レンジャーズの本拠地であるテキサス州アーリントンのグローブライフ・フィールドで開催された。大谷翔平選手がナショナル・リーグの「2番・指名打者」として先発出場した。彼は3回に先制の3ランホームランを放った。みんなが期待している場面でホームランを打ってくれた。これは彼にとってオールスター戦初の本塁打であり、2007年にランニングホームランを記録したイチロー選手以来の快挙である。また、メジャー1年目で選出されたカブスの今永昇太投手は、ナショナル・リーグの4番手で登板し、1回を三者凡退で抑えた。海外で活躍するスポーツ選手のニュースは気持ちを高揚させてくれる。
我が巨人軍は、オールスター戦を前に今季最多の貯金8として首位ターンを決めた。日曜日の試合も、西武から加入した若林楽人選手の先制2ランで逃げ切り、菅野投手が8勝目を挙げた。西武はよく若林選手を出してくれたと思う。勝負強く、俊足、強肩、何よりガッツ溢れるプレイぶりが素晴らしい。最後は復活した大勢が締めた。後半戦が楽しみである。
さて、日本政府観光局が19日発表したデータによると、6月の訪日外客数は3,135,600人となり、前年同月比では51.2%増、2019年同月比では8.9%増となった。単月としては過去最高を記録し、上半期の累計でも17,777,200人に達し、過去最高だった2019年同期を100万人以上上回った。23市場のうち18市場で6月として過去最高を記録し、台湾と米国では単月で過去最高を更新した。この勢いが続けば年間で3500万人に達する可能性があり、2019年の3188万人を超えるのは確実である。政府が2016年に掲げた4000万人の目標も射程内に入る可能性がある。特に、円安の影響で米国からの訪問者は前年同期比で1.5倍に増加し、欧米からの訪日客が増えている。
消費額も増加しており、4月から6月の訪日外国人の消費額は2兆1370億円に達し、四半期としては過去最高を記録した。1人当たりの旅行支出も2019年同期の15.5万円から23.9万円に増加し、特に米国と英国からの旅行者の消費が高かった。
政府は2024年に訪日客数が3500万人、旅行消費額が8兆円に達することを見込み、更に2030年には訪日客数6000万人、消費額15兆円を目指しており、訪日客消費を経済の柱のひとつとする位置づけを強化している。2031年までに国立公園を活用した観光地化を図る計画も進行中である。また、地方空港の就航拡大を支えるための緊急対策として、航空燃料の確保も講じられている。また、混雑緩和や観光公害対策として、二重価格制度の導入が検討されており、姫路城や大阪城で外国人向けに高額な入場料を設定する案が提案されている。これらの措置は、観光資源の維持と地域住民の負担軽減を目的としており、施策の早期実行により、地域共存につながることが期待されている。各地でオーバーツーリズムが叫ばれている状況であり、インバウンドによる経済活性化とオーバーツーリズムの抑制という二つを、今度どのように両立させられるかが非常に大きな課題となっている。
一方、中国からの観光客数は2024年の1月から6月は3,068,000人で、前年同期間の594,768人の約5倍に増加しているが、2019年の同期間の4,532,465人に対しては約7割程度に留まる。中国旅行予約サイト最大手の携程集団(Trip.com)によると、2024年上半期、中国人旅行者に最も人気のある海外の目的地が日本だという。訪日客が増えることは良いことだが、今でもオーバーツーリズム問題が各地で顕在化しており、中国人観光客が増えたら更にその問題が加速してしまいそうだ。
先日、当社でインターンをしている中国人留学生のご両親が中国から来日した。新宿や渋谷の人混みが非常に混雑しており、怖いと感じていたと言う。週末、どこに行ったのかを聞いたら、昭和記念公園に家族で出かけたという。渋い選択だなと思い理由を聞いたところ、中国人も含めて外国人がいないところに行きたかったそうな。
「どうだった?」
「昭和記念公園には外国人は殆どいなかったよ。」「中国人もいなかった。」
それもそのはず、その日は35℃を越える猛暑日だったから。
当社のホームページの特別企画「社長対談」の第6弾、住友商事株式会社執行役員の横濱雅彦氏にご登壇いただいた全3回を公開した。「炎熱商人」さながらの中国やアメリカでのビジネスや、海外進出を目指す企業やその人材に求められるものなど、ご経験に基づいた貴重なお話をお聞きできた。ご一読いただければ幸いである。
第1回 「商社マンの仕事と鉄鋼ビジネスの魅力」
https://sugena.co.jp/ceo_talk/ceo_talk-3845/
第2回 「中国とアメリカでの経験」
https://sugena.co.jp/ceo_talk/ceo_talk-3846/
第3回 「グローバル人材に求められるもの」
https://sugena.co.jp/ceo_talk/ceo_talk-3848/
22日朝、バイデン大統領が大統領選挙から撤退するというニュースが飛び込んできた。
米ペンシルベニア州での選挙集会での襲撃事件の直後、シークレットサービスの職員に囲まれながら、星条旗の前で右手の拳を力強く突き上げているトランプ氏の写真があらゆるメディアに取り上げられ、強烈な印象を与えている。
世界は、トランプ大統領再選を前提に動き出しつつあるようだ。
7月22日