社長の日曜日 vol.156 東方明珠 2026.08.17 社長の日曜日 by 須毛原勲

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■「中国フィジカルAIツアー」事前視察

 今、この原稿を上海のホテルで書いている。

 今回の出張の主目的は、現在企画中のフィジカルAI企業訪問ツアーに向けた事前調査である。

 訪問先は上海2社、杭州4社、および杭州市政府の関連施設の計6ヶ所。ツアー企画者として、自らが足を運んだことのないところに、企業の皆様をご案内することはできない。事前に訪問し、訪問先の実態と人材をこの目で確かめ、ツアーの訪問先として適切かどうかを判断したい——その思いで、今回の出張を実施した。

 台風13号の影響でスケジュールは二転三転したが、どの企業も快く日程調整に応じていただけただけでなく、訪問中も丁寧な対応をしていただいた。

 訪問の結果、今回訪問した企業はいずれも、中国フィジカルAIの圧倒的な勢いを日本企業の皆様に実際に体感していただける存在であると確信した。

 特に、中国フィジカルAIのトップ3と言われる以下の企業は、いずれも強烈な印象を残した。

  • 上海智元机器人科技有限公司(Agibot Robotics)
  • 杭州宇樹科技有限公司(Unitree Robotics)
  • 杭州云深科技股份有限公司(DEEP Robotics)

 フィジカルAI導入に本格的に取り組もうとする企業や、フィジカルAI分野での事業を開発しようとする日本企業にとって、これらの企業は必見である。

 また、設立間もない若い企業も訪問した。勢いと熱気にあふれたその現場は、中国スタートアップの“今”を実感できる貴重な場であった。説明してくれるスタッフは皆若く、情熱に満ちていた。

 特に印象的だったのは、どの企業も訪問者が絶えず、活気にあふれていたことである。欧米系、アジア系と来訪者の人種や国籍も多様であり、まさに「中国フィジカルAI企業詣で」の様相を呈していた。ある企業の担当者は、「訪問受け入れ依頼は非常に多く、近い将来、受け入れを制限せざるを得なくなるかもしれない」と話していた。

 ツアーの日程は、11月22日(日)から26日(木)までの4泊5日。訪問先は上海市と杭州市。時節は秋たけなわ。上海も杭州も過ごしやすく、旅情を感じられる美しい季節である。

 今回のツアーでは、前述のフィジカルAIトップ3企業に加え、当社戦略顧問・鐘明博氏の清華大学ネットワークをフルに活用し、フィジカルAIの中核企業はもとより、その周辺産業や中国サプライチェーンを牽引するトップ企業をも幅広く訪問する予定である。単に最先端技術に触れるだけでなく、なぜ中国でフィジカルAI企業がこれほどまでに勃興しているのか——その底力を、参加者の皆様に肌で実感していただけるものと確信している。

 詳細については、9月初旬に当社ホームページにて公開予定。

 中国の最先端フィジカルAI企業とのビジネス連携をご検討の方、AIロボットを導入して事業の生産性向上を図りたい方、あるいは単に“一度見てみたい”という方も、大歓迎だ。私自身が団長としてツアーに同行し、参加者の皆様と共に、フィジカルAIの事業化や導入について一緒に考えていきたいと考えている。

 募集人数は20名限定。ご関心のある方は、ぜひともお早めにご応募を。

■早稲田大学、菅野教授との対談を終えて

 4月から復活した「社長対談」シリーズは、お陰様で好評をいただいている。

 第1回は青山社中代表・朝比奈一郎氏、第2回はAI予防医学研究所代表取締役・酒谷薫氏、第3回は有限会社エコ・ライス新潟代表取締役・豊永有氏。豊永氏との対談は5回に亘って掲載した。豊永氏の農業、そして災害復興支援などに懸ける想いに、ぜひ触れていただきたい。

 そして次なる第4回は、早稲田大学理工学術院創造理工学部総合機械工学科教授で、次世代ロボット研究機構機構長を務める工学博士・菅野重樹氏にご登壇いただく。対談はすでに終え、予定を大きく上回る時間、菅野先生の圧倒的な熱量に押され続けた2時間だった。

 フィジカルAIという言葉がメディアに載るようになったのは、ここ2年ほどのことだ。だが菅野先生は、遥か以前からヒューマノイドロボット研究に携わってこられた。加藤一郎教授に師事し、早稲田のロボット研究の本流として、日本のこの分野を牽引してこられた方である。

 日本が生成AIで米国と中国に後れを取っているのは事実だ。だがロボットの技術力において、日本はいまも世界の先頭にいる。この対談で、日本の底力をきっと感じていただけると思う。

 話は、「ロボットの心」といった領域にまで達し、鉄腕アトムの話など、興味深い話も満載である。後日掲載。ご期待ください。

セミナーのご案内

中国フィジカルAI 企業マップ2026

― 主要企業の全体像・市場ポジションを一気に理解する80分 ―

2025年、世界のヒューマノイド出荷の約85%が中国製となった。新聞では連日、中国企業の名が報じられているが、それぞれの企業が業界のどこに位置し、何を強みとし、どう繋がっているのか、その全体像を掴める場はなかなか無い。

今回は、完成品・AI基盤モデル層・基幹部品まで横断し、主要企業約15社を1枚の「企業マップ」に整理してご説明します。

是非、ご参加ください!

日時:2026年8月27日(木)15:00〜16:20

形式:オンライン(Zoomウェビナー)

参加費:無料(事前登録制・先着100名)

申込締切:当日14:00

解説:須毛原 勲(株式会社SUGENA 代表取締役社長)

質疑応答:鐘 明博(株式会社SUGENA 戦略顧問)

お申込みはこちら

どんなことでも、お気軽にご相談ください。

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海外事業で課題をお持ちの方 

海外進出https://sugena.co.jp/service/overseas-business/

行政・自治体向けサポート:https://sugena.co.jp/service/local-government/

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日本進出で課題をお持ちの

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《今週の写真》東方明珠

リッツカールトンホテルの58階には、「Flair Rooftop」という有名なバーがある。

上海に11年間駐在していたが、浦東のホテルのバーで飲むことなど、ほとんどなかった。「Flair Rooftop」の存在はもちろん知っていたが、訪れる機会はなかった。

今回はツアーのホテル下見を兼ねて、普段は泊まることのない浦東のホテルに宿泊した。ホテルからタクシーで10分ほどの距離にリッツカールトンがあることを知り、思い立って出かけてみた。夜9時を過ぎていたにもかかわらず、52階から58階に向かうエレベーターは長蛇の列。約30分並んだ末にたどり着いた先で目にしたのが、この東方明珠(上海テレビ塔)である。

実は、この東方明珠には、駐在期間中、一度も訪れたことがなかった。常に「また今度」と思いながら、11年もの月日が過ぎてしまったのだ。東京に住んでいても東京タワーに登ったことがない人が多いのと同じで、上海に長く暮らしていても、東方明珠に足を運ぶ機会は意外とないものだ。ツアーの下見という仕事がなければ、おそらく今日も訪れることはなかっただろう。

「Flair Rooftop」から東方明珠の中央にある大きな球体(正式名称は「上球体」)を間近に眺めながら、一人で乾杯した。

《今週の写真 番外編》1973 WABOT−1

今回の出張で、杭州市のフィジカルAIロボットの展示センターを訪問した。
そこに、世界初のヒューマノイドロボットとして、早稲田大学加藤研究室のWABOT1号の写真が展示されていた。

その隣は、HONDAのASIMOの実物。そう、世界のヒューマノイドロボットを牽引してきたのは日本なのである。

2026年8月16日

by 須毛原勲

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