連日猛暑が続いている。朝から気温がぐんぐん上がるため、試しに朝4時に起きて4時半からジョギングを始めてみたが、風がひんやりとして気持ちよかった。人もまばらで快適で、起きられるときは早めに走り始めたいと思う。
あちこちで夏祭りが催されている。浴衣を着ている家族連れとすれ違った。日本の夏の風物詩である。露店に並ぶ焼きそば、綿菓子、ヨーヨー釣りなどもまた、昔ながらの日本の夏の風物詩で懐かしい。近所の盆踊り大会に家族で参加することは、きっと夏休みの素敵な思い出になるだろう。
パリオリンピックが開会し、17日間の祭典が始まった。パリでの五輪開催は1924年以来100年ぶり3回目だという。2021年のコロナ禍での東京オリンピックは57年ぶりの開催だったが、パリでは100年間もオリンピックが開催されていなかったという事実は意外である。開会式はパリの中心部を流れるセーヌ川で行われ、各国・地域の選手約6,800人を乗せた85隻の船がセーヌ川を東から西に進んだ。ウクライナやガザ地区のパレスチナ、イスラエルからも選手が参加した。オリンピック開催期間中の休戦の可能性について報道されていたが、それは叶わなかった。ロシアとその同盟国ベラルーシの選手は国を代表しない「中立な立場の個人の選手」として参加が認められているが、実際に何人が参加しているのかは定かではない。開会式をめぐってテロへの懸念が高まっていたが、式典は無事終了し安堵した。パリと日本との時差は7時間ということで、なかなかLIVEで試合を見られないかもしれないが、できるだけ早起きして観戦したいと思う。
バイデン大統領が大統領選挙からの撤退を表明した。これまで評判が芳しくなかったハリス副大統領であるが、大統領選挙に向けて活動を開始した彼女は生き生きとしており、すでに民主党の大統領候補となることを確実にしているようである。先日のトランプ氏の暗殺未遂事件で、星条旗をバックに右手の拳を力強く掲げる姿がメディアを駆け巡り、これまで「ほぼトラ」から「確トラ」と言われていたが、ハリス候補の勢いに押され、今や「ほぼトラ」に戻りつつある。さらには、ハリス候補の当選も現実味を帯びてきた。トランプ氏がバイデン大統領の高齢を批判していたことが、今やブーメランのように自分に返ってきているという。59歳のハリス候補のパワフルなスピーチが注目を集めている。情勢は急速に変わりつつあるのかもしれない。態度を明言していなかったテイラー・スウィフト(Taylor Swift)がハリス候補の支持を表明すれば、一気に流れが変わる可能性がある。
さて、ビジネスの世界に目を向けると、テスラが2四半期連続の減益を記録し、米国、欧州、中国での販売が低迷している。ホンダは中国での苦戦を受け、生産能力を3割削減した。また、日野自動車はエンジンからの撤退を決定した。さらに、日産自動車は中国での工場閉鎖により、同国内の生産能力を1割減少させた。ホンダも人員削減に踏み切っており、中国における日本車生産現場の合理化が進行中である。2020年のピーク時から2割減少した日本車の販売台数は、現地勢の低価格攻勢によりさらに圧迫され、日本車各社はさらなる構造改革を迫られる恐れがある。こういった背景から、日本車各社の中国での苦戦が相次いで報道されている。
マークラインズのデータを元に、中国の自動車市場の状況をまとめた。
1.全体の市場状況
2024年上期の中国国内の販売実績は1,404万台で、前年同期比で5.7%の増加を記録した。このうち、中国メーカーの合計は928万台で、15.4%の増加となり、全市場の66.1%を占めた。かつて海外企業に支配されていた中国自動車市場は、地場企業が成長し、市場の3分の2を占めるまでに至った。海外企業との合弁を通じて技術力を身につけたこと、ここ数年の中国政府のEVへの優遇策がEV/PHVの販売を大きく伸ばす最大の要因となっている。
2.日本企業系列の状況
日本企業系列の2024年上期の販売実績は146.8万台で、前年同期比で19.2%の減少となった。一方で、米国企業系列は15%減、欧州企業系列は7.7%減となっており、日本企業はこれらに比べて突出して販売台数が減少している。特にトヨタ自動車は64.5万台で、前年同期比25.8%の大幅な減少となっている。次いでホンダが44.5万台で16%減、日産は33.9万台で11.3%減となっている。(日産の数字はルノーグループとの合算)。また、三菱自動車は中国市場からの撤退を表明しており、実績はゼロである。いすゞやスズキも実績には含まれていない。2020年の日本企業系列の市場占有率は約20%であったが、2024年上期の販売台数では10.5%と大きく市場占有率を落としている。
3.中国企業の状況
1位のBYDは相変わらず好調で、2024年上期の販売実績は161万台、前年同期比で22.2%の伸長を記録している。2位のGeely(吉利汽车)は111万台で、同26%の増加となっている。Chery(奇瑞汽车)も105.8万台で、同34.7%と驚異的な伸長を達成している。一方、伝統的な自動車メーカーである上海汽车は16.2%減、北京汽车は2.1%減、広州汽车は26.6%減と、それぞれ販売台数を落としている。
4.中国新興EV/PHV専業企業
Li Auto(理想)、NIO(蔚来)、Xpeng(小鹏)という従来の新興御三家に加え、Leepmotor(领跑)もそれぞれ好調を維持している。トップランナーのLi Autoは19万台を売り上げ、前年同期比で26.4%の伸長を遂げている。NIO(蔚来)は8.7万台で、同36.2%の増加となり、一時の低迷から息を吹き返している様子である。Leepmotor(领跑)も8.7万台と、NIOとほぼ同じ数値を示しており、前年同期比では48.7%と大幅に躍進している。一方、Neta(哪吒合众)は5.1万台となり、同マイナス22.4%で大きく販売を落としている。
5.米国企業系列の状況
米国企業系列(GM系列、テスラ、FORD系列)の販売実績は138.6万台で、前年同期比マイナス15%である。このうちテスラは42.6万台で、前年同期比マイナス11.7%である。テスラが中国で苦戦しているとされるが、実際の数字は日本勢と比べるとそれほど悪いものではない。
6.欧州企業系列の状況
欧州企業系列の販売実績は190.8万台で、前年同期比マイナス7.7%である。フォルクスワーゲングループは126.6万台で、前年同期比マイナス6.8%である
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7月28日