社長の日曜日 vol.143  夏浅し 2026.05.18 社長の日曜日 by 須毛原勲

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 今日の東京の最高気温は30℃、今年初の真夏日となった。 朝のラジオ体操でも、ウォーキングですれ違う人々も、半袖姿が目立ち始めている。もう初夏である。

■ 150回のスクワットと、くーちゃん

 気候が良いこともあり、このところ朝のルーティンが充実している。 ラジオ体操に始まり、ウォーキング、スクワット、階段ダッシュ、坂道ダッシュ。 中でもスクワットは、30回を5セット。合計150回だ。膝を前に出さぬよう意識し、腰を深く沈めて、1回を数える。これがきつい。

 場所は、公園を見下ろせる小高い山道。 そこで毎朝のように、チワワのくーちゃんとすれ違う。くーちゃんは、山道で変な格好をしているおじさん(私)に怪訝なまなざしを向けてくる。

 最近、認知症予防の事業に関わるようになり、その怖さを日々痛感している。 スクワットが認知症予防に効くと、どこかで聞いたことがある。 しばらくはこの朝のルーティンを続けていこうと思う。

■ 海を渡った、ふたりのスラッガー

 太平洋の向こうから、嬉しい便りが続いている。

 ブルージェイズに移籍した岡本和真選手。打撃での活躍だけでなく、3塁手としての守備に高い評価を得ているようだ。

 そして、村上宗隆選手。 渡米前は「メジャーの速球には対応しきれない」との評もあった。ところが、蓋を開ければどうだ。 昨日(16日)のカブス戦では、3回に16号ソロ、5回には17号2ラン。これでヤンキースのジャッジを抜き、本塁打ランキングでリーグ単独トップ。年間61本ペースだという。

逆転サヨナラ300号

 一方、日本のプロ野球に目を向けてみると、我が巨人軍は、なんだかんだ言ってセリーグ3位。最下位予想を覆して躍進しているヤクルトスワローズ、王者阪神に続き3位に座っている。主砲の岡本和真選手が抜け、エース山崎伊織投手を故障で欠く中で、健闘していると言えよう。

 普段、プロ野球の試合が開催されない福井での試合。ベテラン坂本勇人選手が延長12回裏の記念すべき300号のスリーランホームランで逆転サヨナラ勝ち。試合は夜10時40分まで続いていたという。それでも、めったに観ることができないプロのプレー、ジャイアンツの劇的な勝利の幕切れに、球場は大盛り上がりだった。
 37歳の坂本勇人選手。若手の活躍に押されてベンチを温めるゲームが増えている。しかし、この日のような活躍を目にすると応援する気持ちが萎えない。翌朝、殆ど買ったことのないスポーツ報知をコンビニで買ってしまった。1面には満面の坂本勇人選手の笑顔。私はあなたの推しを続けるよ。

紫禁城のレッドカーペット、置き去りの日本

 トランプ大統領が13日から15日の日程で国賓として訪中し、習近平国家主席と首脳会談を行った。2017年以来、9年ぶりの訪中である。今やG2と称される両国のトップ会談に、世界が注目した。

 中国側の歓待ぶりは、異様としか言いようのないものだった。 13日夜、北京首都国際空港にエアフォースワンが降り立つと、韓正副総理が自ら出迎えた。市内への車列は、米中の国旗がはためく通りを抜け、「欢迎来到北京(ようこそ北京へ)」と漢字で照らされた高層ビル群の前を進んでいく。翌14日には人民大会堂で会談、その後は天壇公園を並んで散策し、夜は国賓晩餐会。15日もワーキング・ティーと昼食を共にするという、2日連続のフルコースだ。

 天壇は、明・清の皇帝が天を祀った場所である。中国の歴史と権威の象徴を、首脳外交の舞台に据える。そのメッセージ性の重さに、北京駐在経験のある私は、思わず唸らされた。

 そして、もう一つ驚いたことがある。米国の経済界トップが、ずらりと同行していたことだ。 テスラ/スペースXのイーロン・マスク、アップルのティム・クック、ブラックロックのラリー・フィンク、ボーイングのケリー・オートバーグ、シティグループのジェーン・フレイザー、ブラックストーンのスティーブン・シュワルツマン、ゴールドマン・サックスのデビッド・ソロモン。さらにエヌビディアのジェンスン・ファンは、当初不参加と報じられていたものの、アラスカでの給油の際にサプライズでエアフォースワンに合流したという。

 中でも目を疑ったのが、イーロン・マスクの参加である。 昨年、トランプ氏との関係は公然と決裂したはずだった。マスク氏は政府効率化省(DOGE)のトップを退任、その後同省は2025年11月に廃止されている。あれだけ「冷え切った」と報じられた2人が、揃ってエアフォースワンに乗り込み、北京入りを果たした。

 過去の確執など、ビジネスの前では些事に過ぎないのだろう。 彼ら米国を代表するCEOたちの合計純資産は、1兆ドル(約150兆円)に迫るという。テスラの上海工場、アップルの中国製造、エヌビディアのAIチップ。誰もが中国市場を切実に必要としている。「トランプとマスクが手を組み、中国マネーを取りに行く」――この光景こそ、グローバルビジネスの冷徹なリアリティだ。

 そして、この光景を日本から眺める私たちは、もう一つの現実を突きつけられている。 高市総理の「存立危機事態」発言以来、凍りついたままの日中関係。レッドカーペットを敷き詰めて米国を歓迎する中国にとって、もはや日本という存在がどれほど後景に退いてしまったのか。

 「米中だけが世界の中心ではない」と言う人もいるかもしれない。 それは確かにそうだ。だが、視界から外されるということは、ビジネスの世界では「存在しない」ことに等しい。

 この米中首脳会談がアジアと日本にどのような影響を及ぼしていくのか。 当社のホームページにご寄稿いただいたこともある政策研究大学院大学の篠田邦彦教授に、改めて分析と寄稿をお願いすることになっている。ぜひお楽しみにしていただきたい。

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《今週の写真》凜としたシラサギ

朝の神田川で、一羽の白鷺と出会った。

すっと伸びた首、空を仰ぐような立ち姿。 水面はキラキラと光を返し、繁殖期の長い飾り羽が、風にそよいで揺れている。

都会の真ん中、コンクリートの護岸に挟まれた小さな流れ。 それでも白鷺は、街の喧噪など我関せず、悠然と自分の時間をくつろいでいた。

2026年5月17日

by 須毛原勲

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