中国は世界的にみてもAI技術者が多く、優れた技術を有しています。SUGENAは中国のAI技術を日本の方にも実際に体験していただき、日本のAI技術の底上げにつながることを期待し、EXTREME VISION社と戦略提携しました。
EXTREME VISION社は、世界的でも画期的な、1000以上の画像認識技術を活用したアルゴリズムモール及びAI画像認識のアルゴリズム開発プラットフォームを提供している新興企業です。中国のシリコンバレーといわれる深圳に2015年に設立されました。
現在EXTREME VISION社は、2,000社を超えるお客様に画像認識AIソリューションを提供。AI開発者ネットワークは15万人。500を超える有名大学と提携しています。100以上の特許、ソフトウェア著作権、権威ある資格を取得。また、中国国内におけるAI業界大賞を受賞。AI先進国の中国で最も注目される企業の一つです。
EXTREME VISION社も「AIに国境はない」というビジョンを持っており、ぜひ日本のお客様にも彼らの技術を体験していただきたいと考えています。
アルゴリズム開発プラットフォームの「極市」
このプロダクトがお客様に提供する価値は、「0からアルゴリズム開発することをなくす」ということです。
0からA Iアルゴリズムを開発する場合、様々な課題にぶつかります。
1.開発環境の制限
例えば自社のローカルPCで開発する場合、コンピュータリソースを調達した上で、ソフトウェアなどの設定が必要です。その上、異なる環境では開発できません。
極市プラットフォームを利用する場合、開発に必要なコンピュータリソース、AI開発によく利用するフレームワーク、IDE(統合開発環境:複数の一般的な開発ツールを1つにまとめたアプリケーション開発用のソフトウェア) がまとめて提供されます。面倒な設定が必要ない上、違うPCや場所でもスムーズに開発を続けることができます。
2.トレーニングのための十分量のデータ収集
極市プラットフォームではもちろんローカルデータのアップロードも可能ですが、大量でリアルなトレーニング用データセットが用意されています。中国ならではのデータ量があるため、目的に合うデータセットがあればすぐにトレーニングができます。
3.データトレーニング中のタスクの監視
極市プラットフォームではタスクの進行状況を監視し、メールなどでアラート通知します。
4.煩雑なテストプロセスの自動化
極市プラットフォームにはテスト自動化のツールが提供されており、自動的にテストして、アルゴリズムを多面的に評価します。
5.アプリが異なるハードウェアへのオプティマイゼーション作業
極市プラットフォームで開発したアルゴリズム、アプリケーションは様々なハードウェアに適応できます。
以上のように、極市プラットフォームは「0からAI開発」が直面する様々な課題を解決してくれます。エンジニアがモデリング開発などコアな作業に集中することができ、開発効率が飛躍的に向上します。
極市プラットフォームの提供機能
極市プラットフォームではアルゴリズムの開発に必要なコンピュータリソースやフレームワークを提供しています。
特にコンピュータビジョン(以下CV)に必要不可欠なGPUやAI開発でよく利用されるTensorFlow/Caffeなどのフレームワークを取り揃えています。
そして開発のツールとして、アルゴリズム開発の前段階と後段階の多くの作業が自動化されます。エンジニアがコアとなるモデリング、トレーニングなどに専念することが可能です。
これらの機能によって、本来120日かかる開発工程を50日まで短縮した、という実績があります。
魅力的な開発コミュニティー
更に、極市プラットフォームは中国最大のCVの開発コミュニティーでもあります。開発環境を提供し、同じ開発環境を利用する仲間が集まることで、単なる開発環境以上の価値が生まれます。
このビジネスモデルは有名なGitHubに似ているかもしれません。極市プラットフォームは特にCVにフォーカスするので、同じ志を持つ仲間がここで見つかるかもしれません。
規模として、すでに15万人以上提携開発者が極市で活躍しています。開発者の多くは優秀な学生で、学校数は世界で500校以上となります。
そしてコミュニティーとして以下のような付加価値があります:
- AI開発に特化したニュース、情報、論文が掲載。
- AI業界のインフルエンサーによる知識共有のライブイベントが定期的に開催。
- 様々なコンテストや企業のニーズに基づいた実際のプロジェクトに参加することにより、知識を社会的価値に変換できる。